イタリアの湖水地方で最も有名な湖、「コモ湖」へは、ミラノから電車で北へ1時間程度です。
日帰りでも十分楽しめる距離にありますので、ミラノに滞在して、ひととおりミラノ市内を観光したあと、さらにちょっと足を延ばしたい方にはとてもおすすめの観光スポットですよ。
この記事ではコモ湖とおすすめ観光ルートをご紹介しますね。
コモ湖とは
コモ湖はミラノから北へ約45キロ。スイス国境にも近く、ヨーロッパ随一の避暑地として知られ、背後にアルプス山脈を眺める、とても美しい湖です。
私も昨年コモ湖を訪れたのですが、実際に遊覧船の上から湖を見渡すと、目の前の山々とその豊富な水量に圧倒され、水の王国に入り込んだような気分になりました!
コモ湖は、「人」という字のような細長い形をしていて、長さは50キロ近くもあります。ミラノに近い南西側(MAPの左下)のコモの町はコモ湖の中心都市で、歴史のある街並みが魅力的です。
また、湖畔には、優雅なリゾートホテルやハリウッドスターの豪華な別荘、歴史のあるヴィッラなどを構えた美しい町々がたくさんありますので、遊覧船でそれぞれの町を訪問してみると、さらにコモ湖を楽しめますよ。
ミラノからコモ湖へのアクセス
それでは、ミラノ中央駅(「Milano Centrale駅」) からコモへのおすすめの電車アクセス方法をご紹介しますね。
コモの町の北西にあるイタリア鉄道(トレニタリア)のコモ・サン・ジョバンニ駅(「Como S. Giovanni駅」)からは、町の中心までは10分から15分程度歩く必要があります。
でもミラノ中央駅から普通列車、乗換無しで40分程度で到着しますし、4.8ユーロと料金もお安いので、ミラノ中央駅⇔「Como S. Giovanni駅」を利用するのはとても便利で簡単なアクセス用法です。

実際に駅から中心地まで、町並みや湖畔を眺めながら歩きましたが、15分なんてあっという間で、とても楽しい散歩になりました!
なお、ミラノ中央駅⇔「Como S. Giovanni駅」は特急も走っていますが、所要時間37分と普通列車とたいして時間は変わらず、料金が15ユーロもするので、普通電車を利用するほうが断然お得です。
また、町の中心には「Como Nord Lago駅」という駅もあって遊覧船乗場にも近いのですが、ミラノ中央駅から「Milano Nord Bovisa駅」で一度乗り換え、そこから「Como Nord Lago駅」へ向かうことになり、1時間10分以上は時間がかかってしまうので、あまり便利とはいえません。
個人的には「Como S. Giovanni駅」を利用することをおすすめします。乗り換えがないので簡単ですし、できるだけ短い時間でコモの町に到着したほうが良いと思います!
切符の買い方
駅の窓口で切符を買うこともできますが、イタリア鉄道=トレニタリアTRENITALIAの切符自動販売機はとてもわかりやすく、簡単に切符を買うことできますよ。
駅の窓口が混んでいても、販売機は駅構内のあちこちにたくさん設置されているので、ほぼ並ぶことなくすぐに切符を購入することができます。
切符の買い方ですが写真は撮ってないので下記販売機と照らし合わせてみてみて下さい。
販売機のトップ画面には、現金かクレジットカードか、もしくは両方が使用できるかどうかが表示されていますので、確認してから使用するようにしてくださいね。
- まず、画面をタッチして言語を国旗マークで選択し、「Buy Your Ticket」へ。
- 「目的地」に目的の駅のアルファベットを入力すると、右に駅名の選択肢が表示されるので、その中から目的の駅(Como S. Giovanni)をタッチ。
- その日の乗車可能な切符が表示されるので、希望の時間帯を選んでタッチ。
- 人数(枚数)やクラス(2等車で全く問題なし)等を入力して、料金が表示されたら「PURCHASE(購入)」をタッチ。
- 支払画面が表示されるので、現金を入金またはカードを挿入(暗唱番号の入力が必要)し、指示に従って操作すると、切符がプリントアウトされて出てくるので、これで購入手続き終了です。
とっても簡単なので、ぜひトライしてみてください。
なお、あらかじめトレタニア公式サイトの時刻表で電車の時間を調べておくことをおすすめします。往路だけでなく帰りの電車の時間を調べるのも忘れずに。
トレタニア公式サイトでは、電車の時間や料金、乗り換え方法まで調べることができて、日本語で表示され、日本円でもユーロでも料金が確認できるのでとっても便利です。
コモの町のおすすめ観光ルート
「Como S. Giovanni駅」からコモ中心地へ向かい、観光スポットを巡るおすすめルートを紹介します。
- 「Como S. Giovanni駅」を出たら、正面の広場の階段を下りながらまっすぐ進みます。人の手の形をした大きなモニュメントが目印。それを越えてどんどん直進しましょう。
地図のとおり=青〇の道順、とにかくまっすく進んで道なりに左にカーブすると、コモ湖湖畔の遊歩道、ラリオ湖畔通り(Lungo Lario Trento)に出ることができます。道順はとっても簡単ですよ。
でも、実は私はグレー の道順でコモ湖に向かいました。駅を出て階段を下りたらすぐに左折して、早めにコモ湖畔に出るようにしたんです。
コモ湖を左手に眺めながらラリオ湖畔通りを歩くのは本当に気持ちが良かったですよ。


- ラリオ湖畔通りを進むと遊覧船の船着場が見えてきます。夏は観光客でにぎわい華やかな雰囲気にあふれています。
船着場の切符売り場付近の右手にはカヴール広場があり、オシャレなカフェが軒を連ねています。そのカヴール広場を抜けて街中に入っていきましょう。
- カヴール広場から200mほど進むと、左側にはコモの石工たちによって建てられた美しいドゥオーモが見えてきます。さらに奥に進むと、鐘楼とバラ窓が印象的なサン・フェデーレ協会が建っており風情を感じます。
私がコモを訪れたのは夏の暑い日だったので、ドゥオーモの前のカフェでジェラートをいただきました。店員のお兄さんがモデルばりのイケメンでびっくりしましたよ。
- ラリオ湖畔通りに戻って、湖畔をさらに東側に進んでいくとフニコラーレ(ケーブルカー)乗り場に到着します。
私はその日、遊覧船に乗って湖畔の他の町も散策する予定だったので、フニコラーレに乗る時間はなかったのですが、フニコラーレでブルナーテ山に登り、高台からコモ湖を眺めるのは壮観とのこと。
フニコラーレは30分間隔で運行していて、片道3ユーロ、往復5.5ユーロですから、時間に余裕がある方はぜひ乗車して展望を楽しんでみてください。
- 「Como S. Giovanni駅」に戻るには、コモ湖に別れを告げながらラリオ湖畔通りを戻っても良いですし、町の中心の路地を抜けながら帰るのも楽しいそうですよ。
帰りの電車の時間を計算しながら、余裕をもって駅に戻ってくださいね!
もっとコモ湖を楽しもう!
せっかくコモ湖へ来たのなら、遊覧船に乗って、水上からのコモ湖の眺めも楽しむべきです!
水量の豊かなコモ湖の景色にとても感動しますよ。
また、湖畔には、優雅な庭園を持つ邸宅(ヴィッラ)やハリウッドスターの別荘、高級リゾートホテルが立ち並ぶ魅力的な町々がたくさんありますので、ぜひ遊覧船で訪問してみてください。
私は、中でも有名な「ベラージオ」という町を訪ねてみました。「コモ湖の真珠」と呼ばれる風光明媚な町で、訪問して本当に良かったと思っています!

こちらの記事で、遊覧船とベラージオ観光をご紹介していますので、興味のある型はぜひご覧になってくださいね。