浅田真央さんが引退して以来、日本の女子フィギュアスケート界は少し元気をなくしていました。
優秀な選手はいましたが、浅田真央さんのように人を引きつける魅力的な選手が不在となっていたように思えます。
そんな中、強い光を放って登場したのが、新星、紀平梨花選手です!
2018年、シニア1年目のシーズンにトリプルアクセルを鮮やかに決めてGF(グランプリファイナル)で優勝を果たし、一気にフィギュアスケート界のヒロインとなりました。
紀平梨花さんがリンクに登場すると、見ている人たちは「がんばれ!跳べ!!」と熱く応援してしまいますね。まさに人の心を引きつける資質をもったヒロインです!
そして、3年目のシーズンを迎えた紀平梨花さんはさらなる飛躍を目指し、2020年10月にステファン・ランビエール氏をコーチとして迎えることを発表しました!
フィギュアスケーターにとって、コーチの存在は非常に大きいものとされています。
この記事では、ステファン・ランビエール氏のコーチ就任や、今まで紀平梨花さんを支えてきたコーチ陣について、紹介していきますね。
紀平梨花のコーチにステファン・ランビエール就任

2020年10月7日、フィギュアスケート界のニューヒロイン 紀平梨花選手の新しいコーチとして、ステファン・ランビエール氏が就任することが発表されました!
シーズンが始まる前は羽生弓弦選手らを指導するカナダのブライアン・オーサー氏に師事する意向があるとの話もありましたが、10月7日に更新された国際スケート連盟の紀平梨花さんのコーチ欄に、ステファン・ランビエール氏の名前がはっきりと掲載されたのです。
コーチ欄には、いままで指導を受けていた濱田美栄コーチの名前も引き続き並んでいましたが、紀平梨花選手は既にスイスに拠点を移して練習をおこなっていますので、今シーズンはランビエール氏の指導をメインに臨んでいく体制と思われます。
早速、10月20日の紀平梨花さんのツイッターで、ランビエール氏が振り付けしたステップシークエンスの様子が紹介されていましたね。
「氷上のアーティスト」と呼ばれたランビエール氏を彷彿とさせる、芸術的でしなやかな紀平梨花さんのスケーティングにうっとりしてしまいます。
ステファン先生振り付けの新しいフリープログラム「Baby,God Bless you」のステップシークエンスです!
— Rika Kihira 紀平梨花 (@rika_kihira) October 20, 2020
次の試合までにもっと滑りこなして良いものができるように頑張ります😊💪✨@StephaneLambiel @ShinyaKiyozuka #ステファンランビエール #清塚信也 #今季のフリープログラム #新FS pic.twitter.com/00GRDe7X7t
なお、紀平梨花さんのコメントにもあるとおり、このフリープログラムの曲は世界的ピアニストで作曲家の清塚信也さんが作曲しており、この動画をみた清塚さんは「この曲が、紀平さんのためにつくられたかのような気さえしてきます。涙がでました。本当にありがとう。」という、とても素敵なリツイートをしているんです。
それほどに素晴らしく、曲と振り付けとスケーティングがマッチしているということですね。
ステファン・ランビエールとは

紀平梨花選手のコーチに就任したステファン・ランビエール氏とはどんな方なのでしょうか?
とにかくものすごいイケメンであることははっきりしていますが(笑)、ランビエール氏の経歴について紹介してきますね。

ステファン・ランビエール氏はフィギュアスケート選手としても超一流で、2005年・2006年の世界選手権で優勝、2006年のトリノオリンピックでは銀メダルを獲得しています。
「氷上のアーティスト」と評された芸術的なスケートは多くのファンを魅了したそうですよ。

現役生活は2000年~2010年まで。引退後はプロスケーターとしてアイスショーに精力的に出演するとともに、豊かな表現力と芸術性を活かして振付師としても才能を発揮し、高橋大輔選手らの振付を担当しました。現在でもトップスケータ達の振付を手掛けています。
コーチとしての活動は2016年にスタート。ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手や島田高志郎選手を担当し、現在は宇野昌磨選手のコーチとしても有名です。
もともと宇野昌磨選手の才能を高く評価していたランビエール氏は、2019年のグランプリシリーズから宇野昌磨選手に帯同するようになり、その年末の全日本選手権で不調だった宇野昌磨選手を見事優勝に導いたとして、年明けの2020年に正式にコーチに就任しました。
優しい笑顔と励ましで、演技後の宇野昌磨選手を迎え入れるランビエール氏の姿が大きな話題となりましたね。

そして、2020年10月、コーチとしても振付師としても結果を出しているステファン・ランビエール氏が、いよいよ紀平梨花選手のコーチに就任したのです!
高い運動能力を持っている紀平梨花選手に、ランビエール氏の芸術性が加わるわけでうすから、さらにパワーアップすること間違いなしですね。
今シーズンの紀平梨花選手のプログラムがどんな素晴らしいものになっているのか、本当に期待が高まります。
早く紀平梨花選手の滑りをみたいですね!!
紀平梨花を支えてきた濱田美栄コーチ

今回のステファン・ランビエール氏のコーチ就任もものすごいことですが、まだ18歳の紀平梨花選手が今まで次々と優秀な戦績をあげてきたのは、メインコーチを務めてきた濱田美栄コーチの力によるところも大きいでしょうね。
濱田美栄コーチは元フィギュアスケータ―で、現在は、京都大吾FSCと関西大学アイスアリーナでコーチを務めています。
教え子には、2015年世界選手権銀メダリストの宮原知子選手や本田真凛選手などがいて、多くの日本の女子フィギュア選手を育ててきました。

紀平梨花選手は、トリプルアクセルを含め6種類の3回転ジャンプを跳ぶことができ、ジャンプ能力の高さには定評があります。練習では4回転トゥーループや4回転サルコウにも着氷に成功しているほどです。
ただし、ジュニアの頃は精神的に弱気なところがあったようで、以前、濱田美栄コーチは紀平梨花選手のことをこのように評価していました。
「何でも平均的にできるけれど、後は度胸。ちょっと気が弱いから、大事な時に気持ちが引けてしまう。」
また、試合前の準備が足りないところがあるとも。
普通シニアになるといつも決まったウォームアップをおこなうものですが、紀平梨花選手はその日によって時間もまちまちだし、仕方もその時によって違うということを指摘していました。
試合前の準備について計画が立っていなくて行き当たりばったりなところが、まだ子供、経験不足ということだったそうです。
濱田美栄コーチは紀平梨花選手のことを冷静に分析してサポートしてきたのでしょうね。
こうして濱田美栄コーチが寄り添って指導してきたことで、紀平梨花選手はそんな精神面の弱点についても見事に克服することができ、シニア1年目にしてGFグランプリファイナル優勝!
そして男女シングルス史上初の四大陸選手権連覇を果たすことができたのです!!
濱田美栄コーチは、紀平梨花選手がカラを破って大きく飛躍するきっかけを作ってあげたのかもしれませんね。
紀平梨花のプロフィール

最後に改めて紀平梨花選手のプロフィールを紹介しますね。
名 前 | 紀平 梨花(きひら りか) |
生年月日 | 2002年7月21日 |
年 齢 | 18歳 |
身 長 | 155 cm |
血 液 型 | O型 |
出 身 地 | 兵庫県西宮市 |
職 業 | フィギュアスケータ― |
所 属 | トヨタ自動車(2020年11月1日入社) |
趣 味 | ダンス、音楽鑑賞 |
コ ー チ | ステファン・ランビエール、濱田美栄 |
まだ18歳の紀平梨花選手ですが、戦績は輝かしいものを持っています!
〇2020年・19年 四大陸選手権優勝(連覇)
〇2019年 全日本選手権大会優勝
〇2018年 GF(グランプリファイナル)優勝、全日本選手権2位
〇2017年 全日本選手権3位、全日本ジュニア選手権優勝
2020年-21年シーズンはグランプリシリーズのフランス大会に出場予定でしたが、残念ながらコロナウィルス感染の影響で試合は中止になってしまいましたね。
でも、この後は、12月24日の全日本選手権への出場が控えており、ステファン・ランビエール氏とのコンビのプログラムを初披露することになっています。
今までの高い技術にランビエール氏の芸術性が加わって、さらにパワーアップした紀平梨花選手を見られるのが本当に楽しみですね!
この全日本選手権は、翌年3月にスウェーデンで開催される世界選手権の選考会を兼ねていますから、紀平梨花選手にぜひ活躍してもらいたいですね!
紀平梨花選手を全力で応援しましょう!!